古くから私たちは、生存や経済活動のための道具や家、燃料などとして、ずっと「樹」の命を借りて自らの命を生きてきたと思います。また時には自然災害など脅威から私たちの身を守ってくれたことも多くあったと思います。
長く時を隔て、静かに強く、そして堂々佇まうその姿に、したたかなその生命力に、私たちは感謝し、心のどこかで深い畏敬をいだいていると思います。
今日、樹についての科学的な事実を新たに知りましたのでメモしておこうと思います。
樹が大気から二酸化炭素を吸収して酸素を排出するのはよく知られていると思います。
温暖化の原因である二酸化炭素を取り除くので、温暖化対策として植樹などがされていますが、アマゾン流域の森林調査などによると、実は違う側面があり、一般的に信じられていることで実は神話的なこともあるようです。
実際には、樹はその生長過程で炭素を自分の中に固定し滞留させ、成長がとまると吸収も止まり、枯れるとその炭素を放出するそうで、早ければ5年ほどで落ち葉や小枝などから、また樹自身はおおよそ1世紀以上の時間を程度を経て、炭素を解放します。
つまりアマゾンのジャングルなどの木々は、既に酸素を排出していていないのだそうで、常識的な話のようですが、恥ずかしながら私は知りませんでした。
また、樹の根が地中の水分や養分を固定して、最寄りの川がきちんと流れるようにしたり、川の流量を雨季と乾季である程度一定にし、干ばつや洪水を防ぐ役割を持つ、と思われていたようなのですが、乾燥した土地などではこれも違うようで、森林が水の流れを増やしたり安定させたりする科学的な根拠はないそうです。
乾燥した土地では、蒸散作用などによって、樹木はむしろ固定する量より遙かに大量の水を消費するようで、南アフリカでは、水が川や地下水層に到達する邪魔することから、森林会社に罰則を科したり、インドなどでは、水資源の保護の観点から大規模な植樹プロジェクトなどはなにかしら制限をしているようです。
今後、30年程度で人類の水に対する需要は1.5倍程度になり、世界の人口の約半分が2025年までに、健康な生活を営むための飲料や生活用水が手に入らない、きわめて高い水ストレス状態になるそうなのですが、水不足が問題となっているような国では、政府が植樹などに制限を設けるべきという研究報告もなされているようです。
ソース:
「木を盲信してはいけません。」
http://cruel.org/economist/notrees.html

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